完全個室・パーソナルトレーニンングジム
IDLトレーナーの田坂です。
現在、福岡市東区香椎照葉と那珂川・春日で2店舗展開中です(^^)/
●高齢者でも筋肉をつける方法はある?
一般的に
歳を重ねると
筋肉量が
減っていくことが
知られています。
高齢者でも
手軽なトレーニングで
筋肉をつけることは
できるのでしょうか?
ここでは
高齢者が
筋肉をつけるために
できることを
解説します。
●高齢者でもトレーニングで筋力は増える
高齢者でも
トレーニングによって
筋肉をつけることは可能です。
研究によると
90歳前後の高齢者でも
筋トレを行うことで
筋肉量が増え
筋力が上がることが
わかっています。
また
高齢者が筋肉量を増やすには
週2回の筋トレが必要といわれています。
●筋トレと有酸素運動を組み合わせよう
高齢者が
筋肉をつけるための
トレーニングでは
筋トレと有酸素運動を
組み合わせるのがおすすめです。
高齢者で
筋肉がつきにくい理由のひとつに
加齢に伴い
筋タンパクの合成に必要な
ホルモンが効きづらくなることが
挙げられます。
有酸素運動は
ホルモンの効き目を
改善させる働きがあり
筋肉のつきやすい体づくりに
役立ちます。
しかし
有酸素運動だけでは
筋肉量はわずかしか増えません。
高齢者が効率よく
筋力を上げるには
筋肉をつけるための筋トレと
筋肉をつけやすくするための
有酸素運動の両方を行うことが重要です。
●高齢者が筋肉をつけるメリット
高齢者が筋肉をつけると
どのような良いことがあるのでしょうか。
ここでは
筋肉をつけるメリットを5つご紹介します。
①転倒の予防
高齢者の筋肉量の減少や
筋力の低下を「サルコペニア」といいます。
身体の機能が衰え
歩幅が小さくつまずきやすい
またバランスを崩して
転倒しやすい状態です。
高齢者の転倒は
介護が必要となる
原因の一つになり得ます。
しかし
筋トレで筋肉をつけることで
バランス能力が上がり
高齢者も転倒しにくくなることが
知られています。
また
歩幅が大きくなるため
歩行機能の改善も期待できます。
②生活習慣病の予防・改善
筋トレは高齢者の
糖代謝を改善し
糖尿病の予防や改善に
役立ちます。
また
脂質異常症や高血圧
メタボリックシンドロームなどの
改善も期待できます。
これらは心臓の血管を
詰まりやすくさせ
心筋梗塞や
狭心症を
引き起こすことが
知られている病気です。
筋トレによって
これらの病気を防ぐことは
健康に長生きするためにも重要です。
③腰痛や関節痛の予防
筋トレで筋肉をつけることで
関節にかかる負荷が減り
腰痛や膝痛などの
関節痛の予防につながります。
④骨粗鬆症の予防
筋トレは
骨を強くするためにも
大切です。
加齢によって
骨密度が低下すると
骨粗鬆症を引き起こし
骨折のリスクが高まります。
週に1~2時間の
筋トレを行うと
骨が刺激され
骨密度が増加することが
知られています。
⑤精神的な健康維持
筋トレによって筋肉をつけると
体力が向上し
身体の機能が保たれます。
歩く・立ち上がるなどの
日常生活動作が
スムーズにできるという
自信がつくことで
高齢者の精神的な
健康につながります。
⑥高齢者が筋肉をつけるトレーニング方法
高齢者が筋肉をつけるには
特に下半身を中心とした
トレーニング方法がおすすめです。
筋肉は上半身より
下半身のほうが早く
衰えるといわれています。
歩行機能やバランス能力を保つ
転倒を防止するためにも、
下半身を中心に鍛えましょう。
●筋肉をつけるトレーニング方法5つ
ここでは
高齢者におすすめの
トレーニング方法を5つご紹介します。
道具が不要で簡単にできるので
ぜひ実践してみてください。
①スクワット
両足は肩幅程度に開いて立ち
3~4秒かけてゆっくり膝を曲げ
膝が直角になる程度まで腰を落とします。
つづいて3~4秒かけて
ゆっくりと膝を伸ばすことで
体勢を戻し
腰を持ち上げます。
このとき
膝を伸ばし切らない状態で
止めるとより効果的です。
ポイントは
膝に負担をかけないよう
椅子に腰かけるイメージで
お尻を後ろに突き出して
股関節を曲げるようにすることです。
バランスがとれない人は
実際に椅子を用意し
椅子に座ったり
立ったりするのを
繰り返す方法もおすすめです。
②プッシュアップ
いわゆる腕立て伏せですが
負荷がかかりすぎないよう
膝をついて行うトレーニングです。
床に手をつき
頭から膝まで
一直線の状態を保ったまま
ひじを曲げ伸ばしします。
スクワットと同様
最後はひじを伸ばし
切らないようにしましょう。
両手の間隔は肩幅より
少し広めがおすすめですが
間隔によって負荷が変わるため
体力に合わせて
位置を調節してみましょう。
床での腕立て伏せが辛い人は
立った状態で両手を
壁につけて行う方法もあります。
③ブリッジ
仰向けの状態から両膝を曲げ
ゆっくりとお尻を持ち上げます。
腰に力を入れて10秒静止し
少しずつ下ろしていきます。
このときもお尻を
床につけない状態で止め
上げ下げを繰り返すのがポイントです。
④かかと上げ
足を肩幅に開き
まっすぐに膝を伸ばして」
立った状態で、かかとを上げます。
その状態で
5秒静止した後は
かかとを下ろしていき
かかとを床につけないまま
その動作を繰り返します。
バランスを崩しやすい場合は
椅子などにつかまって行いましょう。
⑤足上げ
仰向けに寝た状態で
膝を伸ばしたまま片足を
上に持ち上げる動作です。
10秒静止した後に足を下ろし
かかとを床につけずに
その動作を繰り返します。
反対側の足も同様に行います。
また、横向きでも
同様にトレーニングできるため
両方行ってみましょう。
●効率の良いトレーニングのコツ
せっかくトレーニングをするなら
効率の良い方法で行いたいものです。
ここでは
高齢者が筋肉をつけるための
トレーニングのコツをご紹介します。
①動作はゆっくりと
動作は3~5秒程度かけて上げ
3~5秒程度かけて下げるのがおすすめです。
意識してゆっくりと動くようにしましょう。
一般的には
自分の体重を負荷として
行うトレーニング方法では
大きな効果を得るのが
難しいとされています。
しかしゆっくり動くと
負荷が軽めの運動であっても
簡単に筋肉をつけることができます。
高い負荷をかけた
トレーニング方法では
腰や膝などに
負担をかけやすいため
特に高齢者は
小さい負荷の運動を
ゆっくりと行い
効率よく安全に筋肉をつけましょう。
②鍛えたい箇所を意識する
筋トレ中は鍛えたい箇所を意識して
力を入れたまま動作を続けましょう。
筋肉に力を入れると
血管が押しつぶされるため
血液の流れが悪くなり
筋肉に十分に酸素が
供給されなくなります。
この状態は
筋肉にとって強い刺激になり
筋肉がつきやすい状態を作り出します。
筋トレ中は常に力を抜かず
筋肉の緊張を保つことが重要です。
③ウォーキングも組み合わせよう
前述のとおり
筋トレの効果を高めるには
有酸素運動も重要とされています。
中でも高齢者には
ウォーキングがおすすめです。
ウォーキングの中でも
高齢者のサルコペニア予防に
効果的なのは
早歩きとゆっくりした歩きを
数分おきに繰り返す方法です。
ややきついと感じられる早歩きを
取り入れることで
筋肉をつけるだけでなく
持久力の向上にもつながります。
改めてウォーキングのための
時間をとらなくても
買い物に歩いて行く、
かけたら一回り多く歩くなど
生活の中で歩く機会を増やす方法もあります。
万歩計などを利用して自分の歩数をチェックし
まずは今より1,500歩増やすことから始めてみましょう。
●トレーニング時のポイント
高齢者ではすでに
体力が衰えている
場合もあるため
急な筋トレには注意が必要です。
ここでは
筋トレ時の注意点と
筋トレが難しい場合に
筋肉をつける方法を紹介します。
●腰や膝が痛い場合は無理をしない
筋肉をつけることは
腰痛や膝痛の改善に
つながりますが
無理な筋トレは関節に
負荷をかけてしまうため逆効果です。
トレーニングを行う際は
痛みや症状が悪化しない
範囲で行いましょう。
姿勢が間違っていると
関節に負荷がかかりやすいため
正しい方法で行うことも重要です。
また
回数も無理のない範囲に調整し
心地良い疲労感が残る程度で
やめておくのがおすすめです。
また、運動前後にはストレッチを行い
身体をほぐすのも良いとされています。
筋肉の柔軟性が
高まり関節への負荷が減るため
痛みの予防につながります。
●高齢者の活動量の目安
厚生労働省の
「健康づくりのための身体活動基準2013」によると
高齢者では
強度を問わず身体活動を
1日40分以上行うことが
推奨されています。
この場合の
「身体活動」とは
運動だけでなく
生活の中での活動も含みます。
つまり
横になったままや
座ったままにならなければ
どんな動きでもかまいません。
筋トレや
ウォーキングなどの
運動に取り組むのが
難しい場合には
生活の中で活動量を
増やすようにしましょう。
●生活の中で活動量を増やす方法
活動量を増やすには
できるだけ座っている時間を
減らすのがおすすめです。
生活の中で強度が
高い活動は以下のとおりです。
無理のない範囲で取り入れてみましょう。
●おすすめの生活活動
- 歩く
- 犬の散歩をする
- 掃除をする(掃き掃除、モップ掛け、床磨きなど)
- 自転車に乗る
- 庭の草むしりをする
- 農作業をする
- 階段を上る・下りる
また、以下の生活活動も
強度は弱いものの
座っているよりは活動量を高められます。
筋力が低下している高齢者では
簡単にできるこれらの活動から始めてみましょう。
●(体力が低い人向け)おすすめの生活活動
- 皿を洗う
- 洗濯をする
- 立って食事の支度をする
- ゆっくり歩く
- ガーデニングをする、植物に水をやる
- 動物の世話をする
●合わせて食事も気をつけよう
高齢者が筋肉をつけるには
トレーニングだけでなく
食事に気をつけることも大切です。
ここでは
筋肉をつけるのに役立つ食事方法を紹介します。
●良質なタンパク質の摂取が重要
筋肉をつけるためには
特にタンパク質の摂取が重要です。
タンパク質はアミノ酸に
分解されて体内に取り込まれ
筋肉の原料になります。
筋トレと合わせて
タンパク質を摂取することで
筋肉量を増やすことができます。
タンパク質源となる
主な食品は
魚、肉、卵、大豆製品です。
含まれるアミノ酸の種類が
食品によって異なるため
さまざまな食品を摂り入れることが大切です。
生活習慣病の予防の観点からは
肉よりも魚を摂取するのがおすすめです。
肉に含まれる脂質は
悪玉といわれる
LDLコレステロールを上げる働きがあり
心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
一方
魚の脂質はLDLコレステロールや
中性脂肪を下げる働きがあるほか
高血圧のリスクを下げる効果も知られています。
●筋肉をつけるトレーニング方法を実践し健康な毎日を!
高齢者が筋肉をつけるには
日々のトレーニングが大切です。
体力に合わせ
無理のない簡単な方法で
身体を動かしましょう。
また
併せてタンパク質の摂取も重要です。
筋肉をつける取り組みを継続し
体の機能を維持して健康な毎日を送りましょう。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます!(^^)/
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