ダイエット目的でトレーニング 大事なのは「きつさ」or「時間」!?


ダイエットをしたい人で トレーニングを始めようとしているあなたせっかくトレーニングするなら ちゃんと痩せたいし、リバウンドしたくないですよね?
では、そうするためには 何を第一に考えるべきでしょうか?

結論から言うと 「運動する時間をどれだけ確保し続けるか」を考えましょう。
当たり前では?と思いがちですが きつい運動を頑張るよりも 運動時間を長く確保する方が 痩せるためには大事で さらにリバウンドも起こりにくいようです。
では、具体的にどれくらいの時間を確保したら良いのか? ここからは過去の研究を交えてご説明します。
少し古い研究なのですが、 2003年のJAMA(米国医師会雑誌)に掲載されたJohn M. Jakicicらの研究では ①きつくて(激しくて)長い時間運動するグループ ②きつくて短い時間運動するグループ ③適度なきつさで長い時間運動するグループ ④適度なきつさで短い時間運動するグループ の4つのグループに分かれて 食事制限をしながら運動を6ヶ月間続けたらどうなるかを検証しました。
皆さん、どのグループが一番痩せたと思いますか? 結果は グループ別では、平均値を比較すると ①、③、②、④の順に痩せていたのですが、 グループ間に有意な差は見られなかった(簡単に言うと、大した差はなかった)のです。
しかし、面白いことに 運動したきつさに関係なく 運動をした時間が A.週あたり150分未満の人 B.週あたり150分以上の人 C.週あたり200分以上の人 D.その他(運動時間にバラつきがあった人) の4グループに分けた結果 運動時間が長いグループほど痩せていることがわかりました。 (C、B、D、Aの順に痩せてました) また、6ヶ月間のトレーニングが終わった後 さらに6ヶ月後に再度測定した結果 運動時間が長いグループほどリバウンドもしていなかったのです。 (Cはさらに痩せて、Bは体重維持、DとAはリバウンドしていました) 結果をまとめると ・痩せる上で大事なのは運動時間を長くすること ・リバウンドしないためには運動時間を確保し続けること ・週あたり150分以上の運動を続けるとリバウンドしにくい という可能性が示唆されました。
もちろんこの研究結果は、個人個人のデータを示すものではなく、 200名近くの人数で見た時の傾向を示すものなので、 100%そうなるという話ではありません。
加えて、この研究の対象者は、座位中心の生活をしている過体重の女性なので 普段から日常生活でアクティブに動いている人や すでに痩せている人が 週あたり150分未満しか運動していない場合もリバウンドするかと言うと そうではないこともあると思います。
そうは言っても、現代社会では デスクワークの仕事が多く 座位中心の生活を送っている人は 少なくないはずですので ダイエットをしたい人は 参考にしていただけたら嬉しいです。 それでまた次回の投稿をお楽しみに!